写真家・文筆家・映画監督の阪本勇による、おにぎりをめぐる冒険。友人をたずねておにぎりの思い出を聞く。その場でおにぎりをにぎってもらう。話をする友人や家族の姿と、できあがりつつある、おにぎりを写真に撮る。見たこと聞いたことを文章にする。ただそれだけの連載。だが彼の写真を見ると、文章を読むと、誰でも自分自身の「おにぎり」を思い浮かべてしまう。ふしぎなことに。それはおそらく、おにぎりを撮るのではなく(撮ってはいるが)、おにぎりがもたらす、人間そのものを撮っているから。わたしたちの記憶に(あたたかな)ゆさぶりをかけるから。超不定期更新、こうご期待。はじまり、はじまり。
